対話が人間関係を決定する
もし、あなたがこれから入社する会社で上司との間に、対立、疑い、嫌悪という状態がひとつでもあったら、毎日どのような気持ちで仕事をすることになるでしょうか。たとえ、新入社員同志の仲がこのような状態であったとしても、頭を悩まし、離職を検討することになるかもしれません。職場は人と人との協力によって成り立っているのです。仕事をしていくなかで、良い話し方と聞き方は、相手の心理を快くし、その結果、好意、信頼という人間関係をつくります。つまり、対話を交わすということは、少なくとも相手に大なり小なりの心理変化を与えることであり、良い対話を続けていけば、良い人間関係を維持できるのです。あなたの思い通りにできないからといって、周囲の人を遠ざけてはいけません。

好意的に対話をしよう
では、良い人間関係づくりの付き合い方には、どのようなコツがあるのでしょうか。人間とペットを同列にして述べるのは、まことに申し訳ないことでありますが、ペットを飼っている方はおわかりいただけると思います。犬でも猫でも、飼い主がペットに近づき餌を与え、遊んでやり、かわいがれば、多少の例外はあるかもしれませんが、犬はしっぽをふり、猫は喉を鳴らし、なついて、こちらの言うことを聞いてくれます。まさに、飼い主が近づき、好意を示すことによって、ペットである犬や猫はこちらに近づいてくるのです。人間関係にも同じことが言えます。個人的な感情で上司や同僚を嫌ったりしてはいけません。積極的に職場の人たちに好意を持って近づく努力が必要なのです。